ひろしまサンドボックス チャレンジの最新状況について(その3)

(2019年9月29日に配信した記事の続きになります)
https://local-iot-lab.ipa.go.jp/article/hiroshima-pref-iot-1909191941.html

2018年5月にスタートしたAI/IoTプラットフォーム事業「ひろしまサンドボックス」。1年目に始まった9件の実証実験に加えて、さらに2年目の新しいチャレンジャーの成果や実証実験が次々と公表されています。その一部をご紹介いたします。


★ひろしまサンドボックスの特集ページはこちら
(ネイティブ様)https://nativ.media/11765/
(J-タウン様)https://j-town.net/hiroshima/feature/hiroshima_s.html

(1)クロステックチャレンジ

次世代技術として注目されるブロックチェーンを活用して、これまでにない業界を変革するような、広島県や日本社会が抱える課題解決につながる新規事業アイデア創出を目指します。

2月14日(金)に最終発表会が行われ、全4チームがビジネスモデルを発表しました。
①日本ITストラテジスト協会          『農地(農地の売り手や貸し手)に信用できる営農希望者を紹介する仲介サービス』
②レモンコンソーシアム             『サスティナブルな次世代型農業ビジネスの実現』
③株式会社エネルギア・コミュニケーションズ   『EV車の蓄電リソースを用いた環境負荷低減価値の流通促進プラットフォーム事業』
④株式会社オフィスエフエイ・コム        『チャレンジド人材センター~超短時間勤務による労働者雇用の多様化~』


今後はさらにこの中から実装を目指して実証実験を行うチームを選定し、継続的に支援をしていく予定です。
発表会には,日本ブロックチェーン協会の代表理事である加納 裕三氏にもお越しいただき、それぞれの発表に対して評価をいただきました。



同日に、日本ブロックチェーン協会へ広島県として賛助会員に入会することを発表しました。ブロックチェーン技術の普及活用に向けて、同協会にもご支援をいただきながら推進していく予定です。

<イベント概要についてはこちら>
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/259/xteck03.html
<日本ブロックチェーン協会についてはこちら>
https://jba-web.jp/


(2)スタートアップチャレンジ


広島県内企業 5 社の経営資源と、全国のスタートアップの特徴あるサービスを結びつけるオープンイノベーションにより、参加企業の新規事業創出を目指すチャレンジ”スタートアップチャレンジ(広島オープンアクセラレーター)の結果が公表されました!
<参加企業及びスタートアップ企業>


このマッチングにより、各企業が実証実験→実装へのフェーズへ進んでいきます。また今後の進捗についてもウォッチしていきます!

<広島銀行による発表はこちら>
https://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news200310-1.pdf
<Crewwによる発表はこちら>
https://port.creww.me/innovation/49067
<過去の募集ページはこちら>
https://accele.creww.me/collaboration/hiroshima-open-accelerator-2019-8


(3)アカデミアチャレンジ

研究者(シーズ)と企業(ニーズ)のマッチングすること,そして,生まれたマッチングからコンソーシアムの組成を支援し,国等の補助制度へチャレンジします。
12月3日には中国総合通信局の主催による、『地域ICTイノベーション交流会withひろしまサンドボックス~地域IoT実装に向けた研究成果・実証事例を紹介~』を開催しました。

<中国総合通信局による報道資料>
https://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/hodo_2019/01sotsu08_01001069.html

引き続き研究者のシーズと企業のニーズをマッチングし、共創で次のチャレンジが生まれる環境を構築していきます!


(4)ひろしまサンドボックス WeWork コラボレーション

インキュベーション拠点「WeWork」を活用し,ひろしまサンドボックス推進協議会会員のアイデア等を起点に,新たなビジネスモデルを創出し,SBイノベンチャーの応募やSBアカデミアの入校を目指します。
ひろしまサンドボックスから2件がエントリー。最終結果が発表されましたら改めてお伝えいたします。
<SBイノベンチャーについてはこちら>
https://www.softbank.jp/corp/group/sbiv/about/business/

2月20日には広島でイノベーティブなアイデアや商品・サービス創出する「フューチャーセッション」のセミナーを開催しました。引き続き広島県から新たなビジネスモデルが生まれる環境を整備していきます!

(5)KDDI DIGITAL GATE チャレンジ

アナログな乗務員管理のDX化を目指すこのチャレンジ。開発したアプリを搭載したスマートフォンを運転士さんに所持していただき、実際の営業車両を使った実証実験も実施!さらに、アプリの稼働状況を調査するとともに、運行管理者へのヒアリング等も実施。手間だった入力作業や計算作業がなくなる効率化が図られている一方、バッテリーやGPSの精度から、UIや設置位置、運転士が着用する手袋による操作性まで、もっとこうだったら効率化が図れるといった詳細な確認を行い、実装に向けてどんどん開発が進んでいます。

<Jタウンネットの記事はこちら>
https://j-town.net/tokyo/column/gotochicolumn/300661.html?p=all
<KDDI DIGITALGATEについてはこちら>
https://biz.kddi.com/digitalgate/

(6)PITCH TRIAL

ドコモが提供する先進技術を活用することにより、広島の地域課題の解決や広島発ソリューションの創出、広島の産業振興に役立つ実証プロジェクトを実施するものです。選出された3チームにおいて、それぞれ実証実験が進行しており、技術実証をベースとして実装に向けた仕様を確定していくなど,実装に向けた動きを加速させています。

①Neo Live Viewing
2020年3月15日に実証実験を行いました。
<5Gの実証実験のニュースはこちら>
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/chugoku/page/200316_00.html
<NTTドコモの発表はこちら>
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/02/14_00.html


②バーチャル災害体験
2020年3月5日に実証実験を行いました。広島県危機管理監とも意見交換を交えながら、一般利用ができる形を模索しています。
<富士通の発表はこちら>
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/03/5-1.html

③通所介護施設向け送迎効率化システム

通所介護の送迎バスのルート設定を毎日職員がされていることがかなりの負担となっており,ドコモAI運行バスシステムを活用して効率化にチャレンジしました。実験の結果,人が設定するよりは精度が少し下がっりましたが,人への負担を大幅に減らせることがわかりました。また,ビーコン電波検知による忘れ物防止システムの実証実験も実施し,一定の成果があることがわかっています。



本システムは,通所される方に合わせて持ってきていただくものを個別にお知らせできるシステムです。忘れ物防止にたいして大きな効果があることが実証でき,今後は訪問介護地のケア内容の確認などにも展開できないか検討しています。


(7)社内IoTエキスパート育成講座

約4か月のプログラムを経て、11月27日(水)に修了しました。これまでの活動については主催されているウフルのブログにおいてまとめていただいております。また、修了した企業の活動を冊子にまとめました。本事業にご興味がございましたら、推進協議会の会員には余部をお送りすることができますので、広島県までご連絡ください。


<ウフルによる開催の様子についてはこちら>
https://www.wantedly.com/companies/uhuru/post_articles/190780


(8)技能伝承のためのAI活用事例のご紹介(セミナー)~熟達者知見の汎知化~

セミナーでは、技術継承の手段のひとつとして,「熟達者からのヒアリングと教師データの解析を用いたAI活用」による課題解決方法を学びます。広島県では合計5社に本セミナーを受講いただきました。主催いただいているLIGHTzは,先日行われたスタートアップ都市推進協議会が選ぶ”JAPAN STARTUP SELECTION2020”でグランプリを獲得するなど,現在,勢いのあるスタートアップ企業です。広島県内では全5社が本講座を受講し,技能のAI化に引き続きチャレンジされています。

<スタートアップ都市推進協議会の情報はこちら>
https://startup-toshi.com/japan-startup-selection-6th?fbclid
<LIGHTzについてはこちら>
https://lightz-inc.com/


(9)行政提案型 実証実験の公募

約3か月にわたり募集された「行政提案型 実証実験」の公募について採択企業が決定いたしました。これから約半年間にかけて技術実証を行い,さらにこの中から優秀な結果を残した企業と実装に向けたチャレンジにつなげていきます。広島県ではこのように行政が行う事業においてもデジタル化にチャレンジするため,官民が連携した実証実験を行っていきます!

<採択結果についてはこちら>
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/377558.pdf
<採択結果記事についてはこちら>
https://iotnews.jp/archives/147538


(10)ひろしまQuest

コンペティション形式でAIを学ぶひろしまQuest。ハンズオン勉強会が無事に修了となり,約50名の受講生が卒業していきました。アイディアソン大会は延期となりましたが,開催に向けて引き続き学びを深めていただいております。10月28日の実施より約350名の方にオンライン学習を受講いただき,実際にAIを作る,動かすことを体験いただくことができました。

<ハンズオン勉強会についてはこちら>
https://local-iot-lab.ipa.go.jp/article/hiroshima-pref-iot-2002261925.html
<Jタウンネットの特集はこちら>
https://j-town.net/hiroshima/column/gotochicolumn/301549.html


以上の情報について、「ひろしまサンドボックスFaceBook”sunaba”」や、ひろしまサンドボックス推進協議会のメールマガジンでタイムリーにお知らせしております。会費等はございませんのでぜひこの機会に友達申請又は推進協議会へご入会ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
<地域産業デジタル化支援グループホームページ>
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/259/hiroshima-sandbox.html
<ひろしまサンドボックスホームページ>
https://hiroshima-sandbox.jp/
<事業構想の記事はこちら>
https://www.projectdesign.jp/202004/area-hirosima/007609.php
 

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