広島サンドボックス,今,何やっているの?その2

(2019年7月28日に配信した記事の続きになります)
https://local-iot-lab.ipa.go.jp/article/hiroshima-pref-iot-1907252228.html

2018年5月にスタートしたAI/IoTプラットフォーム事業「ひろしまサンドボックス」
2年目のチャレンジャーが続々と集まっています。その途中状況についてお知らせします!その2

★ひろしまサンドボックスの特集ページはこちら
(ネイティブ様)https://nativ.media/11765/
(J-タウン様)https://j-town.net/hiroshima/feature/hiroshima_s.html

(0)9の実証事業
2018年8月,12月に公募事業で採択された9の実証事業の最新の様子について一部お伝えします。
→実証事業の基本情報はこちら
  https://hiroshima-sandbox.secure.force.com/SBKatudouList
 ①島しょ部傾斜地農業に向けたAI/IoT実証事業
  
 ○現在,様々なセンシングをしている農園において,さらに衛星データを活用できるか,実験をしています。
○GPSの誤差を補完するXYZ軸の高い測位の準天頂衛星システム「みちびき」を使って、レモンの木のマップを作っているところです。
○400本の木を一本一本プロット、思った以上に時間がかかっています。山か木か何かしらの障害原因があるのか判断するためにも色々な条件の場所でトライしていきます!...デジタル化を実現するためには、実はこうした膨大な作業が大前提になります。

②スマートかき養殖IoTプラットフォーム事業


○ 江田島の内海を中心に,カキいかだへの各種センサーの設置が完了し,ドローンから空撮した情報や漁師さんの経験をクロスさせ,様々な検証を開始しています。
○ さらに,実証実験を行っている江田島市と緊密つ連携しており,旧高田小学校の一室には実証実験チームのためにラボとして教室をお借りしています。
○ ラボは一般にも公開され,先日行われたイベントでは多くの現地の方に取り組みを知っていただきました。

③海の共創基盤


○ 瀬戸内海の海洋プラットフォームを作り上げるため,様々な関係者を巻き込む活動を中心にされています。
○ 作戦会議(海MaaS編)を開催し、多数の関係者が参加のもと,商用サービス化を見据えた海のMaaSの構築に向けて,「観光AI」「安全航行支援」「ライドシェア」をテーマに3つのグループに分かれ,ワークショップ及びプレゼンテーションを行いました。
〇 新しいプレイヤーの誘因や、衛星データの活用など行い、多様なメンバーによる多層的なデータの活用を目指します。

(1)クロステックチャレンジ

○ 次世代技術として注目されるブロックチェーンを活用して、これまでにない業界を変革するような、またいま広島県や日本社会が抱える課題解決につながる新規事業アイデア創出を目指します。
○ チャレンジャーを一般公募し、8チームを採択しました。
   https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/259/xtech-exa-results.html
○ 10月9日から具体的な事業創造のアイディエーションが始まっていきます。それぞれのチームの提案をブラッシュアップし8チームを最終的には2,3チームまで絞っていきます。

(2)スタートアップチャレンジ

○ 広島銀行とCrewwの協同で,イノベーションエコシステムの構築に向けて、広島県内に新たな事業の創出を図ることを目的として実施するものです。本プログラムでは、参加する広島県内企業の経営資源と全国のスタートアップの特徴あるサービスを結びつけるオープンイノベーションにより、参加企業の新規事業創出を目指します。
  事業詳細はこちら:https://local-iot-lab.ipa.go.jp/article/hiroshima-pref-iot-1908301430.html?fbclid=IwAR0W985XvoXyaSZ6j6VELMxM7uqRUfP4T4qdZCM6S1_doJx-GuYZkwOgo9s
○ 先日、チャレンジャー企業の5社が首都圏のベンチャー企業に向けてプレゼンテーションを行いました。会場には50社を超えるベンチャー企業にお集まりいただけました。
○ まずはチャレンジャー企業に興味を持っていただき、本事業にエントリーいただけるベンチャー企業を募集していきます。すでに100社を超える応募が来ている様子です。これからどのようなマッチングが生まれるか、非常に楽しみです。

(3)アカデミアチャレンジ
  研究者(シーズ)と企業(ニーズ)のマッチングすること,そして,生まれたマッチングからコンソーシアムの組成を支援し,国等の補助制度へチャレンジします。
 
 ○ 第一段のイベントにおいて生まれたコンソーシアムがNICTの委託研究制度にチャレンジし、見事採択されました。これからNICTに研究支援をいただきながら研究開発を進めていきます。
【NICTの委託研究採択結果についてはこちら】
https://www.nict.go.jp/info/topics/2019/08/06-1.html
 ○ 第二弾のイベントは10月24日(木)を予定しております。テーマ等についても、また改めて広島県のホームページを通じて詳細をお伝えいたします。

(4)ひろしまサンドボックス WeWork コラボレーション
 インキュベーション拠点「WeWork」を活用し,ひろしまサンドボックス推進協議会会員のアイデア等を起点に,新たなビジネスモデルを創出し,SBイノベンチャーの応募やSBアカデミアの入校を目指します。

○ ソフトバンク本社において,ソフトバンクイノベンチャー第14回応募の中間審査が行われました。年3回行われる本制度には,毎回100数十~200件という多数の応募が寄せられています。
○ ひろしまサンドボックスから2件がエントリー。その中で見事,水みらい広島・愛知時計電機様の提案の「安全・安心な水道事業の未来を支えるNB-IoT実証事業」が中間審査を突破し,11月開催の最終審査に臨むことになりました。

(5)KDDI DIGITAL GATE チャレンジ
  KDDI DIGITAL GATEを活用し,ひろしまサンドボックス推進協議会会員のアイデアや仮説を起点に,構築・検証・改善をクイックに繰り返し,新たなソリューションの創出を目指します。

○ アナログな運行管理のDXを目指す広島電鉄株式会社様が選ばれたこのチャレンジ。来月から始まるDIGITAL GATE@東京虎ノ門でのワークショップの前に、本日はGATEスタッフが来広し、現地調査&ヒアリングを行いました。乗務員の複雑な勤務シフトをデジタルでどう効率化するのか、注目です。

(6)PITCH TRIAL
  NTTドコモが提供するアセットである「5G・トップガン」等の先進技術を利活用することにより、広島の地域の課題の解決や広島発ソリューションの創出、広島の産業振興に役立つ実証プロジェクトを募集・実施します。
○ 最新の動きについてはこちらをご覧ください。
https://local-iot-lab.ipa.go.jp/article/hiroshima-pref-iot-1908081023.html

(7)社内IoTエキスパート育成講座
  社内でIoTの知識に通じた職員を育てる3か月のプログラムを実施します。今年度のスタートは8月21日(水)からです。

○ 初回はウフルの八子氏、IoTニュースの小泉氏による最新のIoT動向の説明、各参加企業の経営層へのインプットを行いました。いくら担当がIoTシステムの導入を提案しても、経営層が導入を決断してくれなければ次の投資につながらないため、担当者だけではなく参加企業の経営層も一緒になりDXを考えていきます。
○ 現在はプログラムの半分を消化し、自社のプロダクト開発の段階に入ってきています。プログラムの内容はまた別途詳細をお伝えいたします。
 昨年の結果はこちら:https://local-iot-lab.ipa.go.jp/article/hiroshima-pref-iot-1902212057.html

(8)技能伝承のためのAI活用事例のご紹介(セミナー)~熟達者知見の汎知化~
  LIGHTzが開発したORGENIUS(オルジニアス)は、ヒトの思考回路を言語のネットワーク(ブレインモデル)で表し、あたかも人と会話する感覚で利用できるAIです。ベテラン社員が長年の経験の中で蓄積した技術・知見を若手社員に伝承するのに有効なツールで、専門のAI技術がなくても簡単に利用できることが特徴です。このAIを使って、熟練の暗黙知をAI化することにチャレンジします。

○ 10月8日からカリキュラムがスタートする予定です。参加締切は9月末頃となります。また講座の様子は別途お知らせいたします。

(9)NTT西日本 Innovation Program
  
 ひろしまサンドボックスのチャレンジメニューの一つで、NTT西日本と一緒に新しいソリューション開発を目指すプログラムがスタートしました。第一弾となるデジタルイノベーションをテーマにしたセミナーを9月17日に開催しました。
○ 株式会社サムライインキュベートの宿輪様からVC・新規事業コンサルの両視点から熱いご講演いただきました。なお、同時に募集を開始したサポートメニューの詳細はこちらから!
   https://www.pref.hiroshima.lg.jp/…/2…/innovationsupport.html

(10)派生の動き
 ①5Gを活用したDXのチャレンジ企画

○ 渋谷未来デザイン(FDS)と広島県、NTTドコモと共同で、渋谷スクランブルスクエアとイノベーション・ハブ・ひろしまCampsを5Gで接続し、渋谷区の中学生と広島県の中学生を対象にしたダンスレッスンを11月9日に実施します。
○ 9月20日から、ひろしまCampsではNTTドコモの5G電波のプレサービスが利用できるようになりました。イベントの様子はこちらです。

○ 5G通信によって、遠隔地に居ながら一緒にダンスのコラボレーションを楽しめることを実証します。5Gが教育分野や、またそのほかの分野においてもどのように活用していくのか考えていきます。

②Tellus利用促進事業にひろしまサンドボックス実証事業の混成チームが採択されました
  
○ ひろしまサンドボックスで行われている実証事業の内、「レモン生産の ICT 化」、「牡蠣養殖業の IoT 化」、「瀬戸内の海洋交通データの基盤構築」の 3 つのテーマを中心に、衛星データの利活用ニーズの発掘・具体化および、衛星データを利用できるか実証します
詳細はこちら
http://tellus-data.space/

③「日本版!”空の移動革命”を考える」フライングカーの将来を考えます


○ 9月6日に渋谷で行われたドローンによる有人飛行の可能性を考えるコミュニティイベントへ参画しています。まだ未来の話のようで、世界ではすでに実証実験がスタートしています。
○ 当日は、空の移動革命を考える様々な事業者が集まり、ネットワーキングを実施しております。また次回の開催が決まりましたらひろしまサンドボックス推進協議会からのメルマガ等でお知らせいたします。

(10)イベント
①広島県×イノベーターズセッション2019
 新しい広島県へ
 広島県は,全国の自治体に先駆けて2019年7月,「デジタルトランスフォーメーション推進本部」を立ち上げました。ものづくりを始め,多様な産業が集まった独自性の強いこの地域に,DXの要素が加わると,どんなことが起きるでしょうか。IT企業,スタートアップ企業の経営者さま・新規事業担当者さまと一緒に,未来のアイデアを膨らませるきっかけになるイベントを企画しました。ぜひご参加ください!
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/76/session2019.html

 ②JAWS-UG

 JAWS-UGコミュニティ勉強会が、ひろしま酒祭りの開催に合わせて大々的に開催されます。場所は酒祭りが行われる東広島市の広島大学です。ひろしまサンドボックスも本イベントに協賛し、多くの方々に新たなクラウド活用の情報共有と、横のネットワークづくりの場を提供いただきます。ぜひ皆様ふるってご参加ください。
https://jawsug-hiroshima.doorkeeper.jp/events/94710

 ③SIW(渋谷イノベーションウィーク)への参画


○ 渋谷〜原宿〜表参道エリアを中心に、多拠点でカンファレンスや体験プログラムが開催される都市回遊型イベントが開催されました。今年のテーマは 『NEW RULES. 〜新しい価値観〜』。
○ 広島県もこれまでのイノベーション施策の紹介も踏まえて、他の自治体とのセッションに参加・登壇しました。渋谷区との連携がどんどん加速しています。
 SIWの詳細情報はこちら:https://social-innovation-week-shibuya.jp/


以上の情報について、「ひろしまサンドボックスFaceBook”sunaba”」や、
ひろしまサンドボックス推進協議会のメールマガジンでタイムリーに
お知らせしております。会費等はございませんのでぜひこの機会に友達申請又は
推進協議会へご入会ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/259/hiroshima-sandbox.html
 

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