「社内IoTエキスパート育成講座」のご紹介(その2:プロトタイプ作成)

広島県では、広島県内の企業にお勤めの方を対象に全7回の「社内IoTエキスパート育成講座」を実施しており,現在広島市で開講中の講座には12社19名の方が受講されています。この講座では「IoTを活用した戦略,計画を外部企業に頼らなくてもできる人材」を育成することを目標としています。
 
9月10日の記事『「社内IoTエキスパート育成講座」のご紹介』では、第1回から第6回の講座の内容をご紹介しました。
「社内IoTエキスパート育成講座」の紹介(その1:第1回~第6回)
 
この6回の講座で学んだことを元に、927日の最終発表会に望みます。
最終発表会では経営者の前で,自社のIoT計画およびプロトタイプを発表します。最終発表会に向けて,広島県運営の施設「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」に6日間17時から22時までIoT専門家のメンター駐在で開放し、連日夜遅くまでミーティング,開発をいたしました。
 
 
受講生のほとんどは企画部門の人たちで、エンジニアではありませんが、メンターの指導をもとに順調にIoT計画およびプロトタイプが出来つつあります。
 
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IoT導入を成功するためには、企画する部署の方も基本的なITスキルは必要です。実際に自分の手を動かしてモノを作るプロトタイピングは最高の学びの場となっています。
 
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※機密情報なのでホワイトボードは逆行補正をしてます
 
 
 
ここで,ご参考までに,本講座で使用したマイコンやモジュールを紹介します。
 
IoTのプロトタイプでよく使用される小型コンピューター「ラズベリーパイ」
 
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全員エンジニアではないので,なるべくプログラミングが少なくても開発可能な「Node-RED」という開発環境で開発しました。「Node-RED」は、ノードと言われる図形を繋いでいくというビジュアル感覚で開発する環境で、簡単なことならほとんどプログラミング不要で開発することができます。初めてIoTで何か作るにはお勧めの環境です。
 
Node-REDの画面

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こちらは,Seeed社のGrovePi+という拡張ボードです。
半田付け,ブレッドボード不要で,簡単にセンサーとラズベリーパイを接続できます。
 
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M5Stackというマイコンモジュールです。
カラーディスプレイ、microSDカードスロット、スピーカー、Wi-FiおよびBluetooth通信を扱え、簡単にIoTのプロトタイプの開発が可能です。
 
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ドローンを使うチームもいます。
これは1万2000 円くらいで購入できるDJIのトイドローンTELLOです。
 
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今回ご紹介したラズベリーパイ以外のものはハードウェアのシリコンバレーと言われる中国深センの企業の製品で、最近は高度な知識、スキルがなくても、安価で簡単に製品のプロトタイプの制作が可能になっています。
 
 
 
また,実際に経営者の前で自社のIoT計画をプレゼンをしますので、マイコンを使ったプロトタイプだけでなく、自社の課題は何なのか、それをIoTで解決するにはどうしたらいいのか,経営者を納得させるプレゼンの見せ方など,メンターを巻き込んで熱心なミーティングを重ねました。 
 
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どのようなIoT計画、プロトタイプができるのか、927日の最終発表会がとても楽しみです。
 
 
閲覧をご希望される方はおられましたら、こちらまでお問合せください。
 
広島県商工労働局イノベーション推進チーム 担当:武村・尾上
syoinnov@pref.hiroshima.lg.jp
 
 
なお、10月から本講座は福山市で開催いたします。
詳細は、こちらのリンク先をご覧ください。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/innovation/iot-expert.html
 
「社内IoTエキスパート育成講座」の紹介(その1:第1回~第6回)
「社内IoTエキスパート育成講座」の紹介(その3:最終発表会)
 
 

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