IT企業等のサテライトオフィス誘致市内視察ツアー 〜2024冬〜
仙北市では、デジタル企業のサテライトオフィスの市内誘致を目指して、地方創生推進交付金事業である「人の流れと新たな時代をつくるサテライトオフィス誘致促進事業」を実施しています。その一環として、2024年1月18日(木)~20日(土)に冬の視察ツアーを実施し、8月のツアーに参加した首都圏IT企業等の7社11名が再び市内を訪れました。そのツアーの詳細をお伝え致します。
【第1日目 2024年1月18日(木)】
1)角館駅お出迎え/昼食(お食事処ふきや)
角館駅では、夏のツアーに引き続き、視察ツアーをアテンドするみらい株式会社の大矢さんと、昨年度の視察ツアー参加者であり、今年度の視察ツアーを一緒にアテンドする株式会社リベンリ秋田の松澤さんと一緒にツアー参加者をお迎えしました。その後、一行はバスで昼食会場であるお食事処ふきやに移動し、昼食を摂りながら歓談しました。
[角館駅でのお出迎え] [お食事処ふきやでの昼食]
2)企業意見交換:東日本旅客鉄道株式会社 市役所角館庁舎
角館地区でAI配車のオンデマンド交通「よぶのる角館」を運行している東日本旅客鉄道株式会社より、サービスの概要や開始の経緯等の説明の後、意見交換を行いました。参加者からは、オンデマンド交通の利便性を評価する声が出たり、予約Webアプリのユーザーインタフェイスに関するIT企業ならではの質問があったりしました。
[東日本旅客鉄道株式会社との意見交換の様子]
3)オリエンテーション 市役所角館庁舎
視察ツアーのオリエンテーションでは、冒頭に第21回あきたふるさと手作りCM大賞で大賞に次ぐ秋田銀行賞を受賞した「歴史が息づく町 仙北市」を放映して、仙北市の魅力を紹介しました。その後、市長の挨拶、ツアー参加企業による会社紹介を行った後、市内金融機関等の自社紹介等を行いました。オリエンテーションには、市内に支店を持つ秋田銀行、北都銀行、羽後信用金庫の金融機関や、田沢湖・角館観光協会、仙北市商工会が参加しました。
[受賞CMを見るツアー参加者] [オリエンテーションでの市長の挨拶]
4)デジタル人材育成講座発表会 市役所角館庁舎
オリエンテーションの後は、庁舎内で場所を移動して、デジタル人材育成講座の成果発表会を観覧しました。発表会では、各チームから、地域の穴場情報を共有するアプリ、家庭ゴミ収集カレンダーを分かりやすくしたアプリや、雪害防止のために屋根状況把握するドローン依頼アプリ、移動式販売利用アプリ等のアイディアで試作されたアプリの発表がありました。ツアー参加者にも観覧者投票で審査に参加したのに加えて、発表会の感想等も述べていただきました。
[発表会の様子] [観覧するツアー参加者]
5)懇親会 割烹あたりや
親睦を深めるため、市長・副市長が参加する懇親会を会費制で割烹あたりやにて実施しました。副市長の乾杯で懇親会が始まり、締めの挨拶はツアー参加企業を代表し、東京都大田区が本社のシステム開発企業である株式会社ルアーウェイの中川原社長が行いました。
[赤上副市長による乾杯の挨拶] [㈱ルアーウェイの中川原社長の締めの挨拶]
【第2日目 2024年1月19日(金)】
6)サテライトオフィス物件候補見学 フォレスト倶楽部田園
田沢湖高原の水沢温泉郷にある一棟貸しのコテージタイプの施設であるフォレスト倶楽部田園を視察しました。田沢湖を望める温泉がある他、セキュリティーを重視した高速無線通信等のテレワークに適した機能を持つ施設です。ツアー参加者は、テレワークに適した機能はもちろん、田沢湖の眺望が良さやスキー場が近くにある点等に魅力を感じているようでした。
[コテージの写真を撮る参加者] [オフィス内での施設紹介の様子]
7)地域おこし協力隊との意見交換 ライブハウスイーグル
ライブハウスイーグルを拠点にリトリート活動を行っている地域おこし協力隊の溝口さんと意見交換を実施しました。まず初めに溝口さんから仙北市に移住した経緯や仙北市の魅力等をお話しいただき、その後ツアー参加者と意見交換を行いました。
ツアー参加者からのなぜ仙北市を選んだのかという質問には、2年前のDJの撮影の仕事がきっかけだったが、田沢湖があること、そして、逆説的だが寒さがあることと答えていました。それは、シンガポールやロサンゼルスの生活経験を踏まえて、冬の寒さがあるからこそ春の有り難さが分かるということでした。
[ライブハウスイーグル内での意見交換の様子]
8)企業訪問 有限会社ビー・スケップ(山のはちみつ屋)
ツアー参加者は山のはちみつ屋ピザ工房で昼食を取った後、田沢湖地区有数の観光客の集客を誇る山のはちみつ屋を運営し、首都圏への通販事業を展開する(有)ビー・スケップを訪問しました。店内で名刺交換をした後、カフェで利用している2階建てバスの2階に場所を移して、西村社長より事業概要や沿革、はちみつの豆知識、DXの取り組み等の説明があった後、意見交換を行いました。
ツアー参加者からのシステム化に係る要望はあるかの質問に対して、西村社長は、通販では紙媒体での注文が多く、システムへの取り込みにはOCRを活用しているが、文字認識の精度向上を望むと述べました。参加者からは、AI学習で精度向上ができるサービスもある旨の回答がありました。
[(有) ビー・スケップ 西村社長との意見交換の様子]]
9)企業訪問 株式会社メディカルファーム仙北
国家戦略特区の農業法人経営多角化等促進事業(平成28年4月より全国展開)を活用して菊芋の栽培・加工を行っている㈱メディカルファーム仙北の吉田社長より事業概要や、ご自身が移住者だったことから首都圏移住者から見た仙北市のメリット・デメリットをお話ししてもらいました。
東京と比べて心理面で良いことがあるかという質問に対して、吉田社長は、人混み、渋滞もなく、湖、山、ブナの木など自然に囲まれて生活する中で、気持ちに余裕が持てて、イライラすることがなくなったと回答していました。
[㈱メディカルファーム仙北 吉田社長との意見交換の様子]
10)生活体験 農家民宿等
仙北市の魅力の一つである農家民宿等に泊まるため、ツアー参加者は、農家民宿 かまど、農家民宿 輝湖、民宿 はるやまの3つの宿に分かて泊まりました。翌日感想を聞くと、今回も、農家民宿等の宿主の温かいおもてなしに大変満足している様子でした。実際、最終日のツアー振り返りでも、笑顔や人柄の良さに癒やされた、一晩だけの滞在だったが家族のように打ち解けた等、農家民宿の素晴らしさを述べていました。
【第3日目 2024年1月20日(土)】
11)スノーシュー体験(乳頭温泉郷付近)
乳頭温泉郷付近で、ツアー参加者は、西洋かんじきのスノーシュー体験をしました。当日は天候も良く、一面の銀世界の中、スノーシューで雪原を踏みしめながら、冬のアクティビティを堪能しました。
[スノーシューを体験する参加者]
12)田沢湖クニマス未来館見学 田沢湖クニマス未来館
田沢湖クニマス未来館のアドバイザーの大竹さんの説明で、クニマスの生態及び往時の田沢湖の様子、クニマス絶滅の経緯の話を聞きながら、田沢湖クニマス未来館を見学しました。ツアー参加者は、クニマスの話を通して、田沢湖やSDGsの取り組み等についての理解を深めました。
[田沢湖クニマス未来館 大竹さんの説明を聞く参加者]
13)ツアー振り返り 田沢湖クニマス未来館
ツアーの締め括りとなる振り返りは、市長・副市長が参加して、引き続き田沢湖クニマス未来館の会議室で実施し、参加者からツアーの感想などを発表してもらいました。参加者から、「地元の方々の笑顔に癒やされた。田沢湖等の景色が美しく、人が温かい。」と好評価を頂けた一方、「人材採用ができるか。雪道の運転が不安」等の不安の声もいただきました。参加企業が抱く不安に丁寧に応えて、ツアー終了後も引き続きフォローすることで、市内へのサテライトオフィス誘致に向けて取り組みます。
[田口市長との意見交換の様子] [ツアー参加者の集合写真]
【ツアー企画・運営】
みらい株式会社 株式会社リベンリ秋田
【リンク】
●広報せんぼく3月号 旬な情報チャンネル
※p27をご覧ください。
●仙北市サテライトオフィス誘致PRリーフレット
●IT企業等のサテライトオフィス誘致市内視察ツアー 〜2023夏〜