「その広告、本当に伝わってる?」南港ATCで機械学習によるデジタルサイネージの視線推定実験を実施

 大阪市(委託先:AIDOR共同体)は、大阪大学大学院情報科学研究科・菅野裕介准教授によるデジタルサイネージを使った集合的視線推定システムに関する実証実験を、平成30年12月15日(土曜日)から12月24日(月曜日・振替休日)まで大阪南港の複合商業施設「アジア太平洋トレードセンター(ATC)」にて実施します。

 視線推定とは、人がどこを見ているかを計測・推定する技術です。同准教授が開発した機械学習(注1)による視線推定技術は、Webカメラ、監視カメラなど一般に普及しているカメラの画像から人の視線を推定することができ、個人ごとのキャリブレーション(注2)なしで視線推定やアイコンタクト検出が可能となります。
 本技術は教育分野やセキュリティ分野など様々な分野での応用が考えられますが、今回は、デジタルサイネージを活用した広告・マーケティング分野での機能検証を行います。具体的には、施設やイベント案内などを目的に設置されているデジタルサイネージに本技術を組込み、人が行き交う実際のサービス現場で視線推定が可能かを検証します。
 今後は、実証実験を通して得た評価をもとに広告・マーケティング分野での実用化に向けて取り組んでいきます。 なお、本実証実験は、大阪府、大阪市、大阪商工会議所が一体となって実証実験を支援する「実証事業検討チーム」へのエントリーを受け、ATCとの調整を経て「AIDORエクスペリメンテーション」として実施に至ったものになります。

注1:機械学習とは、経験を通して人間が自然に行っている「学習すること」をコンピューターにさせようとするデータ解析手法。
注2:キャリブレーションとは、対象に合わせてシステムを調整すること。

詳しくは、http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/keizaisenryaku/0000454613.htmlをご覧ください。

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