IT企業等のサテライトオフィス誘致市内視察ツアー 〜2022夏〜
仙北市では、デジタル企業のサテライトオフィスの市内誘致を目指して、地方創生推進交付金事業である「人の流れと新たな時代をつくるサテライトオフィス誘致促進事業」を実施しています。その一環として、2022年9月15日(木)~17日(土)に視察ツアーを実施し、首都圏IT企業の6社9名が市内を訪れました。そのツアーの詳細をお伝え致します。
【第1日目 2022年9月15日(木)】
1)田沢湖駅出迎え・駅前食堂
ツアー参加者を田沢湖駅で出迎えた後、昼食会場である駅前食堂に移動し、名刺交換を行い、昼食を摂りながら歓談を行いました。
[田沢湖駅でのお出迎え] [駅前食堂での昼食]
2)企業訪問①あきた芸術村(施設紹介/研修体験)
仙北市に拠点を置く劇団わらび座(あきた芸術村)を訪れ、あきた芸術村の各施設や同施設内でエイデイケイ富士システム株式会社が運営するテレワーク施設Semboku Workplex等を見学しました。また、実際に、演劇的なスキルを用いたワークショップを通して “対話”の基礎体力と意欲の向上を目指すシアターエデュケーションのプログラムを体験しました。
[Semboku Workplexの見学] [シアターエデュケーションを体験]
3)オリエンテーション 角館交流センター(市の紹介/参加企業プレゼン)
仙北市視察ツアーのオリエンテーションとして、角館交流センターにて、市長より仙北市の取り組みを紹介しました。その後、ツアー参加企業が順番に自社の事業紹介を行いました。参加企業と市側の相互理解だけではなく、参加企業同士の相互理解も深めることができたオリエンテーションでした。
[田口市長による仙北市の取り組み紹介]
4)懇親会 グランデールガーデン
ざっくばらんに意見交換をして相互の理解を深めるため、会費制でグランデールガーデンにて三密を避けながら、市長・副市長が参加する懇親会を実施しました。副市長の乾杯で懇親会が始まり、締めの挨拶はツアー参加企業を代表して、神奈川県藤沢市に本社を置くソフトウェア開発企業である株式会社リベンリの松澤さんが行いました。なお、同社は視察ツアー参加後に市内進出を決め、令和5年3月22月に株式会社リベンリ秋田を設立しました。
[赤上副市長による乾杯] [(株)リベンリ松澤さんによる締めの挨拶]
【第2日目 2022年9月16日(金)】
5)アクティビティ 田沢湖キャンプ場/遊覧船/思い出の潟分校
自然豊かな観光地としての仙北市の魅力を知ってもらうため、田沢湖キャンプ場にて、アクティビティのガイドを行っている仙北市地域おこし協力隊の鐘偉倫さんからの田沢湖周辺のアクティビティの紹介やツリーテントの体験を行いました。その後、遊覧船に乗って田沢湖を周遊し、湖上から田沢湖の自然を満喫しました。その後、旧田沢湖町立生保内小学校潟分校である思い出の潟分校では、潟分校の経緯及び往時の田沢湖の様子の話を聞き、田沢湖についての理解を深めました。
[鐘隊員の説明] [ツリーテントを体験]
[遊覧船にて田沢湖を周遊] [田沢湖背景のツアー参加者の集合写真]
[潟分校の郷愁に浸る参加者]
6)企業訪問② 株式会社安藤醸造
安藤醸造本店の蔵座敷や醤油仕込蔵土蔵を見学した後、仙北市商工会青年部部長である株式会社安藤醸造の安藤雄介専務と意見交換が行われ、ツアー参加者からは積極的に様々な質問が出ました。経営上の課題は何かという問いに、安藤専務は売上に占める市内直営店の割合が大きく、コロナ禍での観光客減少が売上に響いているというお答えでした。また、通信販売は一度来店したお客様の注文用紙による再購入が大半であるため、EC分野での新規顧客の開拓が今後の重要だと述べていました。
[煉瓦蔵の中にある蔵座敷] [意見交換の様子]
7)生活体験 農家民宿
仙北市の魅力の一つである農家民宿に泊まるため、ツアー参加者は、ファームinn緑の風、農家民宿 泰山堂、農家民宿 里の灯、農家民宿 くりの木、農家の宿 星雪館の5つの宿に分かれました。他のツアーメンバーと別れることや近くに飲み屋がない環境に不安を感じた参加者もいるようでしたが、翌日感想を聞くと、農家民宿の生活体験や宿主の温かいおもてなしに大変満足している様子でした。実際、最終日のツアー振り返りでも、都会では経験できない贅沢な時間を過ごせた、一晩だけの滞在だったが家族のように打ち解けた等、ツアー参加者のほとんどが農家民宿の素晴らしさを感想で述べていました。
【第3日目 2022年9月16日(土)】
8)武家屋敷「石黒家」見学
伝統的な街並みと文化がある観光地としての仙北市の魅力を知ってもらうため、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている武家屋敷通りにある武家屋敷「石黒家」を石黒 直伸さんのご案内で見学しました。
9)物件見学
仙北市へのサテライトオフィス進出を具体的にイメージしてもらえるよう、市内の物件見学を行いました。市内不動産事業者である株式会社イサワインテリアの案内で、角館駅周辺の3つの物件を見学した。
10)ツアー振り返り 角館交流センター
市長・副市長が参加したツアー振り返りでは、参加者からツアーの感想などを発表してもらいました。感想では、冬道運転などの生活面の不安や人材確保などの経営面の不安も述べられた一方、観光地としての魅力、住民の温かさ、行政との距離感の近さを評価していただきました。
11)デジタル人材育成講座発表会 角館交流センター
デジタル人材育成講座の成果発表会を観覧しました。発表会では3チームがプレゼンを行い、チームAは市デマンド型乗合タクシー配車アプリ「イゴーカー(i go car)」、チームBは市内温泉の口コミアプリ「Onsen info」、チームCは学校購買の買い置き注文アプリ「COBER EATS」というアイディアで試作したアプリを発表しました。
発表会では、ツアー参加者からは実務経験に基づく助言が行われました。東京都中央区に本社を置くIT企業である嘉創株式会社の王社長は、高校生から成るチームCに対して「投資を検討しても良い」と発言して、会場を盛り上げました。
【ツアー企画】
みらい株式会社
【リンク】
●広報せんぼく10月16日号 旬な情報チャンネル
※p17をご覧ください。
●仙北市サテライトオフィス誘致PRリーフレット
●IT企業等のサテライトオフィス誘致市内視察ツアー 〜2022冬〜
●令和4年度仙北市デジタル人材育成講座 成果発表会