長岡IoTイノベーション・ハブの取り組みを動画で紹介しています


幅広い分野の知恵や技術を持った人たちが集まり、課題の解決や新たな産業の創出などを目指す「イノベーション・ハブ」。
「長岡IoTイノベーション・ハブ」をきっかけに、生産性の向上を目指す企業の取り組みを動画で紹介します。


 

≪イノベーション・ハブとは≫

(1)概要・目的

一般的には「幅広い分野の知恵や技術を有する、企業を中心とするイノベーションの主役が集
う基盤」などを指す言葉であるが、技術の「使い手(介護施設等、ものづくり企業)」「作り手(も
のづくり企業、IT・IoT 企業、学生)」「つなぎ手(商社、金融機関、行政)」が参加し、課題解決
に取り組み、新しい産業を育てることを目的とする。

(2)取組内容

Step1 現場の課題をヒアリングして、課題を明確化する。
Step2 業界の常識の枠を超えた自由な発想で、意見・アイデアを出し合う。
Step3 実装に向けてアイデアを育てる。
Step4 実証実験を行い、精度を高める。
Step5 製品開発の出口として、既存企業の新事業展開やベンチャー企業による事業化を促す。

(3)特徴

・学生を含む異業種を交えたオープンイノベーションであること
現場の期待に応える製品を開発するため、表面的な課題だけでなく、隠れたニーズを探り、
本当の課題を明確にする。また出されたアイデアをそのまま製品化するのではなく、試作
品を作り、現場にフィードバックしてアイデアを育てながら、製品化につなげる。

・試作品の製作にとどまらず、新たなビジネスの育成やベンチャー企業の創出を促すこと
介護産業、IoT 産業は、今後ますます需要が高まる分野であり、若い世代の常識にとらわ
れない発想と、現場とのフィードバックが製品開発のポイントとなるため、ハブの中で課
題・アイデアを共有し、ビジネスモデルまで高めることで、長岡発の産業に育てる。
 
【1:見積もりシステムWG】
(目的)
・市内製造業はリピート品が少なく、新規品や一品ものが多い。
 ⇒新規品や一品ものは見積もりが難しい。
・生産管理システムをIoT化し、部品加工における工程と工数の実績データを蓄積
・これまでの実績データにAIを活用し、図面から工程を分析、工程ごとの工数を推定

【2:技術技能の見える化WG】
(目的)
・熟練技術者の技術・技能は、勘や暗黙知に寄るところが大きい。
・人材不足で、近年は文系の人が新人として入社することも多い。
・工学を勉強していない人でも、できるだけ早く技術を習得させ、今までよりも短い期間で熟練技術者に成長してほしい。体験することや人に教えることで学習の定着率は高くなる。
 ⇒VRやモーションキャプチャーなど、新技術を活用した新人育成システム・技術承継システムの開発
(進捗)
・株式会社大菱計器製作所を訪問。熟練技能の「きさげ」工程について見学を行った。
・長岡高専外山研究室の協力のもと、モーションキャプチャーを活用した「きさげ」工程のデジタル化を検討。


【3:日報のデータベース化WG】
 (目的)
・日報には不良の際の修正情報や、対策を行った内容が記載されているが、紙文書として綴るため、見返すことが難しい⇒技術情報の喪失
・日報に写真画像や図面を添付し、わかりやすくしたい。
・日報を記載した本人だけでなく、社内全体で情報共有をしたい。
・将来的には、蓄積した技術情報をAIが分析し、不良の原因など、アドバイスができるようにしたい。
 (進捗)
・株式会社長岡金型を実証企業とし、タブレット端末やパソコンで現場の情報を簡単に入力できるシステムを開発。
・県内IT企業2社から協力いただき、各社が要件に沿ったシステムを開発。2週間程度のPoC(概念実証)を実施した。
・今後は2社が開発したシステムを広く周知し、市内企業での実証実験を展開する。
・なお株式会社長岡金型は、PoC後現場内から出た改善案をもとにシステムの本格導入を行った。今後AIを活用した取得したデータの分析など、次のステップに進む。

 

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