10/8長岡IoTイノベーション・ハブ進捗報告会を実施しました

長岡市、長岡市IoT推進ラボでは、10/8に「長岡IoTイノベーション・ハブ」の進捗報告会を実施しました。
昨年7月から活動を開始した「長岡IoTイノベーション・ハブ」は、IT・IoT・AIを活用したものづくり現場課題の解決と、それを通した「長岡発IoTシステム」の開発を目指し、3つのワーキンググループ(WG)を設置しており、今年の1月から、それぞれのWGで活動を行い、市内製造業全体の課題である「見積もり」「技術・技能の見える化」「日報のデータベース化」について検討を続けています。

今回の進捗報告会では、各ワーキンググループで、これまでにどのような取り組みを行ってきたかについて報告を行いました。

当日は約50名の参加者が出席し、各WGの進捗報告を聴講しました。
特に、今回日報のデータベース化に取り組みPoC(概念実証)を行った長岡金型と、そのシステム開発を行ったラネクシー・BSNアイネットの発表には、参加者が熱心に耳を傾けました。

見積もりシステムWG

<目的> 
 ・これまでの見積りにおける、経験と勘の部分をシステムとして構築してより高精度の見積りができるようなアプリを開発する。
 ・これにより、経験がなくても、あるいは事務サイドでも適切な見積りを出せるようになり、迅速な対応が可能となる。
<概要>
 ・まずは協力企業から、加工図面+工程+工数のデータを取得した
 ・加工見積りシステムの作成にあたり、まず、旋盤加工工程の有無を深層学習の一つであるCNNによって判別するため、実際にCNNを実装し評価を行った。
 ・今後、現在の実加工データ(テストデータ)20をさらに50程度追加し、与えた図面から工程の推定ができるようなシステムへと進めていく。


技術・技能の見える化WG

<目的>
 ・(1)技術の見える化により熟練技能の伝承を支援するツールの開発を目指すとともに、(2)初心者に生産技術をベテランが教える部分をIT、IoTを活用した技術習得支援システムの開発を目指す。
<概要>
 ・企業の協力のもと、熟練技能の典型であるきざげ作業現場の見学を行った。
 ・モーションキャプチャできさげ作業の動作のデジタル化を目指す。現在、動作の測定に必要な条件等を検討し、明らかにしている。
 ・今後は、熟練者の動作のデジタル化を進め、初心者の動作との比較からきさげ作業のコツの可視化を検討する予定。

日報のデータベース化WG

<目的>
 ・作業者が紙に記入する代わりに、タブレット等により、日常作業の中で、日報や不具合メモ等に相当する情報がデジタルデータとして蓄積・検索できるシステムの開発を目指す。
 ・その上で、AIの活用により、改善事項や未然防止の課題の抽出・提示を行うシステムへと発展させる。 
<概要>
 ・現場を訪問し、作業状況の理解と、どの部分をデータベース化するか検討した。
 ・その後、ものづくり企業側からシステム要件(要望)をあげてもらい、その要件を満たすシステムについて、2社によるPoC(概念実証)を実施した。
 ・PoCを行った各社のシステム内容は下記のとおり。



日 時

令和元年10月8日(火)午後3時30分~午後5時10分

会 場

NaDeC BASE(大手通2丁目3番地1;旧大和長岡店ビル1階)

内 容

1、長岡IoTイノベーション・ハブの説明 長岡市産業イノベーションアドバイザー 武藤 睦治 氏
2、見積もりシステムWGの報告     
3、技術・技能の見える化WGの報告   
4、日報のデータ化WGの報告      株式会社長岡金型      髙坂 壮   氏
                     株式会社ラネクシー         穴沢 幸二 氏
                     株式会社BSNアイネット     一條 直哉 氏

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