ひろしまQuest登録者が270名を超えました!

2019/12/11(水)
AI人材開発プラットフォーム,「ひろしまQuest」の登録者が2か月で270名を超えました!

ひろしまサンドボックス推進協議会の会員であれば無料でe-ラーニングが受講できます!ぜひこの機会にAIを学んでみませんか?以下は10月28日に行われたローンチイベントのレポート記事です。ぜひご覧ください。

ひろしまQuestについてはこちら
https://hiroshima-sandbox.jp/hiroshima-quest.html

君もHEROになれる!
今後、市場拡大する先端IT(ビッグデータ、AI/IoT等)に必要な人材は、国の調査によると2020年に4.8万人が不足する予測。また、超高齢社会の到来が必至の中、データドリブン経営による省エネ経済を目指す動きは必須だといえる。このため、これからのデジタル・トランスフォーメーション(DX)を担うデジタルネイティブ層をターゲットとした人材の活躍の場を構築。ひろしまサンドボックスの”オープンな場で試行錯誤”というコンセプトのもと、場所や時間にとらわれないオンラインとリアルに集うオフラインを組み合わせ、ナレッジを共有して、みんなで一緒に解を探求(Quest)するAI人材開発プラットフォーム「ひろしまQUEST」がスタートする。ローンチにあたり、おりづるタワー6階に本社を構える株式会社ドリームアーツ内に20代を中心とした若者たちが集まり、これからの広島を考える時間が設けられた。


オープンイノベーションで課題解決を!
最初に登壇し、この事業についての説明を始めたのは、SIGNATE(https://signate.co.jp/)の齊藤社長。同氏が経営するSIGNATEでは、コンペティション形式でオープンイノベーション型のリアルな課題解決を行う国内唯一のAI開発プラットフォームを運営している。実際に、大手企業も多数参画し、新しい課題解決の場として大きな実績を上げている。1回のコンペティションには数百名以上の参加者が競い、数千を超えるモデルが誕生 する。ゲーミフィケーションを取り入れた画期的なこの仕組みは、精度の 高いソリューションがスピーディに生まれる場としてこれからも注目されていく。

AI活用には2種類の人材が必要
その同社が即戦力AI人材開発サービスとして今年開始したのが「SIGNATE Quest」だ。AIが実課題を解決するために必要な人材には実は2種類存在する。それは、事業に詳しく課題設定ができる人材、そしてもう一方で課題を解決するAIを実際に開発する技術者だ。シグネイトクエストはこの2つの人材をいかに効率的に育てるか?という視点で生み出された。このプログラムでは、インプットを多様な事例をもとに体系的に学べる。さらに、実戦の中で開発を学ぶことができる。そして、ゲーム感覚で自分の実力を試しながら学習でき
るなど、合理的かつレベルの高い学びがインターネット上で実現する画期的なプログラムだといえる。

主役はデジタルネイティブ。広島から世界へ!
ひろしまQuestはそのような仕組みを広島に展開した、コンペティション方式の広島版AI人材開発プラットフォームだ。才能が発掘され、企業の課題解決を図りながら県内企業とAI人材のマッチングにもつながる。今年度はプレQuestと位置づけ、オンライン学習を通じてコミュニティを形成。その後、ハンズオンでグループ対抗のデータ分析プロジェクトを実施。そしてアイディアソンを通じて課題の設定と解決の道筋を生み出す力を育成するという流れだ。 来年度以降は県内の実課題を県内外からの参加者のアイディアで解決していくことを目指す。齊藤氏の静かで確信に満ちた口調にのせたスピーチが進むにつれ、参加者の目の輝きが増していく様子に広島の将来の希望を感じる時間だった。


WE ARE NEW HIROSHIMA HEROES
続いて、湯﨑県知事と中島氏、そして齊藤氏が登壇し、AI人材などを取り巻く状況や社会の変化についてのトークセッションが行われた。集まった参加者の平均年齢は24.7才。まさに将来のヒーローとなるだろう参加者とともに、AI人材について深める時間になった。

Q1 / AI人材はこれから本当に必要?
ー政府統計で4.8万人不足している。業界内では本当に不足しているという感覚。不足しているということは一方では大きなチャンスがあるので、早く取り組むべき。
(齊藤氏)
ー広島だけではなく、全国的に必要な人材(湯﨑知事)

Ans.1 / AI人材はとっても貴重で価値ある存在です!

Q2 / DX(デジタルトランスフォーメーション)ってなに?
ー電子化されていない情報を電子化するのがデジタライゼーション。
デジタライゼーションによってインフラや企業戦略など、社会全体のあり方を大きく変化させて生活をより良くしていこうという動きがDXといえる。
5Gなど通信環境が変われば、働き方も全く変わる。(齊藤氏)
ー広島県では全国に先立ってDX推進本部を創設し、医療や教育など広島県のあらゆるものを
DXしていこうとしている。(湯﨑知事)

Ans.2 / デジタル技術でより良い社会に変革を起こすこと!

Q3 / 文系でも大丈夫?
ー文系・理系で分けて考えるのは古い。
AIに学習させるには「課題」が必要で、AIが解決できてDXに繋がる、よい課題を抽出できる人材が必要。(齊藤氏)
ー例えば古文書の解読や古美術の真贋判断などもAIができる。ただ、AIを活用するところを考えられる人とAIアルゴリズムを組む人の両方が必要になってくる。(湯﨑知事)

Ans.3 / 安心してください、いろいろな力を発揮するところがあります!

Q4 / NEW HEROESはどこで働くべき!?
ーインターネットの進化で、世界どこにいても仕事はできる環境になっていると言える。
ただ一方で課題は商習慣の違いなど、地理的な紐付けが条件になることもあるので、「解く人材」に場所の制限はあまりないが、課題は地域性がある場合も多い。(齊藤氏)
ー広島で仕事をする、広島に住むということが地域にとって大事なこと。是非、広島にいながらにしてシリコンバレーの課題を解決して欲しい。(湯﨑知事)

Ans.4 / 地域にいるからこそできる仕事もある。さあ、広島から世界を驚かそう!

参加者全員意見交換
プログラムの最後には、集まった参加者と登壇者が意見交換を行う時間が用意されていた。参加者それぞれの立場からこれからのAI人材の育成や活躍のためにヒントとなる有意義なコメントが寄せられた。その中のいくつかを紹介する。


参加者Q / 高専という存在に期待されていることはありますか?
ー高等専門学校人材は宝の山。理論だけではなく、形にする力がありとても期待されている。アウトプットする力はとても重要だと考える。(齊藤氏)
ーリアルなソリューションにはハードウェアの課題解決能力がフィットする。是非、高専の中に「AI学科」を作っていただきたい。(笑)(湯﨑知事)

参加者Q / 広島でAIを活用している企業はありますか?
ーたくさんあるのに、知られていない状況。(湯﨑知事)
ー自社でAIを活用していることをもっとアピールすることも人材を集めるという意味で重要なこと。(齊藤氏)

参加者Q / 現状はそもそもデータを取得する段階での課題があると感じます。
ーAI活用人材が足りないといったのはまさにその部分の課題がある。経営者に投資対効果など長期的な構想を理解させる人材がいないとデータを取得し、開発フェーズに進められない。日本では特に技術者よりも総合的にAIの立案をしてプロジェクトを推進する人材の社会ニーズが高いのもそういった理由。(齊藤氏)

参加者Q / 新たな分野にAIを活用する難しさを感じています。
ーディープラーニングにしても、ソフトとハードの時間的な差が3年くらいある。ただ、そのギャップを埋めることが付加価値であり、最終的にはエッジでのアプリケーション以外にニーズはないので、現在向き合われている課題はとても重要。(齊藤氏)
知事メッセージ
ーAIの歴史はまだ浅い。
今始めれば世界のトップレベルを十分目指せる!まさに “やったもん勝ち”、世界に通用する人材にみなさんがなって欲しい!ひろしまQuestの始まりを告げる知事のメッセージは
会場に集まった若者の背中を押したに違いない。広島から世界を救うヒーローの誕生は近い。

SIGNATE代表取締役社長
齊藤 秀
幅広い業種のAI開発、データ分析、共同研究、コンサルテーション業務に従事/データサイエンティスト育成及び政府データ活用関連の委員に多数就任/博士(システム生命科学)/筑波大学人工知能科学センター客員教授/理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員/国立がん研究センター研究所客員研究員

タレント・ゲームクリエイター
中島 尚樹
広島県広島市安佐北区可部南出身の広島ローカルタレント/ゲーム制作会社 709709.com代表/ゲームプログラマー

(レポーター:ひろしまサンドボックス推進協議会 会員 宮川洋一氏)
<会場協力/株式会社ドリームアーツ広島支社>
本イベントは2016年12月におりづるタワー6Fに本社を開設した株式会社ドリームアーツ広島本社オフィスが場所を提供した。このオフィスはウッドデザイン賞2018を受賞するなど、エンジニアのクリエイティブなひらめきが生まれる場所だ。


 (レポート本体はこちら)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/624880_3457219_misc.pdf

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