安心・安全スマート保育,実証プロジェクトが進行中です

2019/12/06(金)
安心・安全スマート保育,実証プロジェクトが進行中です

(右から,実証プロジェクトの中心的役割をしているアイグランの石田氏,あい保育園伴園長,あい保育園伴で0歳児担当保育士(看護師))
 
ひろしまサンドボックス,保育現場の安心安全管理のスマート化プロジェクトが進行しています。現在,広島県内の全24園に,お昼寝時に活用する寝返りセンサーの導入が完了し,現場の意見を取り入れながら実装に向けて動いています。




安心・安全の保育に資するIoT技術の導入と,保育士の負担の軽減を実現します。
 
  1. 午睡チェック



幼児のお昼寝時に,うつ伏せ寝などを起因とした事故を防ぐため,IoTセンサーによる寝返りチェックを実証実験しています。本来であれば5分に1回ほど,園児がどのような方向で寝ているか手書きでチェックをしていますが,本センサーがあれば幼児がどの向きで寝ているのか自動で記録してくれるとともに,うつ伏せなどに万が一なった場合に音で知らせてくれます。こうすることによって,常時園児の状態を見張っていないといけない保育士さんの負担を軽減することができます。
 
実際に実験を進めてみると,センサーの電池の問題や洋服のどこにつけるかなど,様々な課題が浮き彫りになっています。一つ一つ解決をしながら,実装に向けて動き出しています。



保育士さんより,以下のコメントがありました。
「実験の最初には抵抗があった。園児も最初はつけることを嫌がる子もいた。いまの手書きの状態のほうが楽だと,実験が始まった4月には思っていたが,今では園児も保育士もセンサーに慣れてきて,見守りの業務の負担が軽減されてきたように思う。」
 
この他にも,実証プロジェクトを進めるにあたり,保護者への説明を丁寧に行ったことも教えていただきました。実証実験を進めるには,現場の理解がとても重要であり保護者の理解を疎かにせずに進行いただいていることがよくわかりました。
 
  1. 今後の展開について
     
次のステップでは,デジタル体温計の導入を進める予定です。本インタビューでも,保育士の先生から,非接触でピッと体温が図れる体温計があったらどんなに楽になるか,強い導入要望がありました。従来の体温計では,1回の計測で1分は使ってしまうところ,デジタル体温計だと約3秒の時間に短縮されます。さらに,計測した体温は自動的にデジタル連絡帳上に記録することが可能とのこと。業務負担の軽減ばかりでなく,基礎体温との変化をみることにより,園児の体調悪化を早期に発見することも期待できます。

本取り組みが保育現場へのデジタル技術導入の指標となり,広島県全体へ普及促進していくことをひろしまサンドボックスとしても引き続きご支援していきます!次回のご報告をご期待ください。

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