NTTドコモと共催 PITCH TRIAL 選定案件が決定いたしました!
NTTドコモと共催しております『PITCH TRIAL』の最終審査会が開催され,最優秀賞を受賞された株式会社博報堂DYメディアパートナーズ様,そして優秀賞を受賞された株式会社イノテック様,富士通株式会社様がサポート対象として決定いたしました!
最優秀賞
『Neo Viewing事業 ~5Gを活用した,広島の優良コンテンツのマネタイズ複層化~』
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
優秀賞
『通所介護施設向け送迎効率化システムの提案』
株式会社イノテック
『新・ライブ型バーチャル災害体験~広島あんしんVRラボ~』
富士通株式会社
優良賞
『プレジャーボートを動かし『海の道』を拓く!「ankaa map」』
株式会社アルファフェニックス
『5G×INBOUND LAB』
富士通デザイン株式会社
PITCH TRIALのプレゼンテーションでは,上記の5社から熱いプレゼンテーションがあり,審査員や会場に向けて社会課題の大きさや,今回の実証実験の意義,5Gなどの最新技術をどのように活用していくのか,わかりやすく説明をいただきました。
審査員からはフィージビリティだけではなく,地域にとってどのように意義があることなのか,これからの展開性や事業性,そしてそもそも今回の最新技術を使うような実験なのか,鋭く時折えぐるような質問もライブで行われました。そういった質問に,発表者が見事にリターンを返されると,会場から思わず声が上がるなど,臨場感がすぐに伝わる公開審査会となりました。
以下,5件の発表についてご紹介いたします。
①株式会社イノテック
○通所介護における大きな課題となっている”調整コスト”について自動的に解決をできないか提起
○特に,毎日変化する送迎ルート,大量に発生する”忘れ物”に対して,人が対応する時間コストが大きな課題になっている
○今回の実験で,NTTドコモが持つAIバスやビーコンを活用し,最適ルート作成システムや忘れ物防止システムなどを構築していきたい
②株式会社アルファフェニックス
○瀬戸内のマリンレジャーをもっと活発に,瀬戸内の観光資源をもっと活用するために提案
○NTTドコモのビーコン技術により,係留されたプレジャーボートの自動レンタルシステムを構築したい
○特に,自社で持つ「ankaa map」システムを活用し,ワンストップサービスでもっと海遊びを身近な世界にする
③富士通株式会社
○場所が離れていてもリアルタイムに「コト・モノ」を体験できる世界をいち早く実現していきたい
○災害発生時に自主避難をしない人をどう逃げてもらうか,社会の課題となっている
○そこで,VR技術を駆使し,目の前に見える状況が災害発生時にどのように変化するのか,半リアル体験を行うことにより,災害発生時にすぐに避難する意識づけを行う
④富士通デザイン株式会社
○広島観光には資源に観光客が集まり続ける仕掛けが足りていない。持続的な集客を生むブランディングが必要とされている
○一方では,コンパクトに様々な観光資源を体験できる点で有利な観光都市であり,さらに成長する可能性がある
○そこで,5G技術を活用し,現地のドローンによるリアルタイム体験や,AIによる好みの観光地のリコメンドシステムを構築する
⑤株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
○最新の技術を駆使し,スポーツ観戦に実際に行けなくても,リアルに臨場感を感じれるサービスを構築する
○具体的には5Gによる高画質マルチアングル,立体音響を複合的に活用し,まるで自身がそのスポーツの競技場内に立っているかのような体験を提供する
○今後はスポーツだけでなく,例えばアイドルのコンサート会場など,様々なリアル体験の領域に横展開していく
以上,5Gの技術だけでなく,NTTドコモが持つ無線技術等を活用した様々な提案をいただくことができました。
最後に,審査委員長を務めていただきました中尾教授のコメントをご紹介いたします。
【審査委員会委員長講評】
東京大学大学院情報学環 教授 東京大学総長補佐 中尾彰宏
「本日はどのチームからも素晴らしい提案をいただき,正直に驚いている。審査も難しい議論になったが,博報堂様の提案を1番とさせていただいた。特に,地域の課題や,課題だけではなく地域に求められていることに対して,提案が実現したときに社会へのインパクトが大きいと評価された。」
「こういった提案について,どうしても技術が先行してしまい,地域の課題が置き去りになってしまうケースをよく見る。今回の優秀賞に選ばれた提案は,課題をしっかりと深堀し,何が課題解決に必要であるかよく考えられていた。とても素晴らしいと思う。」
「惜しくもサポートの対象とならなかった2件のアイデアも,落ちたらこれで終わりということではなく,さらに提案内容を磨いて,次の事業にチャレンジしていただきたい。」
○審査員
東京大学大学院情報学環 教授 東京大学総長補佐 中尾彰宏様
広島市立大学大学院 情報科学研究科 教授 前田香織様
株式会社NTTドコモ 中国支社 法人営業部長 大西弘明様
広島県商工労働局イノベーション推進チーム 担当課長 金田典子様